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【完全ガイド】非常用発電機の負荷試験とは?必要性・方法・法令をわかりやすく解説!

非常用発電機の負荷試験とは?

非常用発電機の負荷試験とは、災害や停電などの非常時に備え、発電機が正常に稼働するかどうかを確認するための負荷運転試験です。実際に負荷(電力を消費する機器)を接続して運転することで、発電能力・電圧・周波数・冷却性能・排気状態などを総合的に確認できます。

 


なぜ非常用発電機の負荷試験が必要なのか?

 

  • 非常時の確実な稼働を保証するため

  • 内部の燃料劣化・カーボン詰まり防止

  • 消防法などの法令に基づく義務

  • ビル・病院・介護施設などのBCP対策の一環

  •  

災害による停電時に防災用設備が問題なく動作することによって、消火活動を迅速に行えるようになり人命にもつながってきます。

非常用発電機の動作不良による消火活動の遅延によって、施設の利用者の救助が遅れるといったことにならないよう、非常用発電機の点検を実施することが大切です。

 

「東日本大震災時の自家発電設備のメンテナンス不良による不始動・停止台数は、メンテナンス不良に起因する不始動・停止した非常用発電機は23台でした。

 


法令で定められた負荷試験の内容【消防法】

消防法による定期点検の義務

消防法では、非常用発電機(自家発電設備)に対して、延べ面積1,000㎡以上の特定防火対象物 の施設を対象に

1年に1回以上の負荷試験(定格出力30%以上の負荷運転を30分以上)、もしくは内部監察等を義務付けています。

*予防的保全策を毎年実施している場合は6年に1回の実施でも可

未実施の場合は消防署からの指導や改善命令が入る可能性もあります。

 


負荷試験の方法:3つのタイプ

 

試験方法 内容 特徴 メリット デメリット
実負荷試験 災害時を想定して停電をさせて、非常時に稼働する設備が動作するかどうか確認する

非常用発電機で動作する消防設備が実際に動くかどうか確認する試験方法

・非常用発電機から非常用発電機に接続されている設備への電力供給が確認できる

・一時的に停電させる必要があるため、病院や介護施設の実施が難しく、商業施設等でも営業時間外で実施する必要がある

・30%以上の負荷をかけ続けるのが困難

擬似負荷試験 非常用発電機と負荷試験機を接続させて発電機を動作させて、模擬的に負荷を与える 持参する負荷試験機と非常用発電機負荷の管理がしやすい

・停電をさせずに実施可能

・安定して30%以上の負荷をかけられる

・非常用発電機から非常用発電機に接続されている防火設備へ電力が供給されているかが確認できない
 

負荷試験を委託する際のポイント

 

  • 🔧 消防設備士や自家発電設備専門技術者等、有資格者による実施

  • 📋 記録書・点検報告書の作成と保管

  • 🧯 負荷試験時の不具合発見後の不具合改善まで対応が可能かどうか

 

信頼できる専門業者に依頼し、安全かつ確実な試験実施と報告体制を整えることが重要です。

 


よくある質問(FAQ)

 

Q1. 非常用発電機の負荷試験の費用は?

A. 一般的には数万円~数十万円の範囲です。設備の規模・台数・試験内容により異なります。

Q2. 夜間や休日でも対応できますか?

A. 業者によっては夜間・休日の対応も可能です。施設の運用に合わせて柔軟に対応できます。


まとめ:負荷試験の定期実施で安心・安全を守ろう

 

非常用発電機は、いざという時に確実に動作することが最も重要です。負荷試験を定期的に実施することで、設備の性能を維持し、法令を遵守しながら、施設全体のリスクマネジメントにつなげることができます。

 

当記事を記載させていただきましたFIRST株式会社は議事負荷試験の実績が豊富にあり、負荷試験だけなく、点検整備にも対応しております。

詳しくはFIRST株式会社の実績紹介ページをご覧ください。

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